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【頭皮ケア基礎編】皮膚の構造を知ってトラブルを予防しよう!

皮膚の構造を知って、頭皮トラブルを予防しましょう!
美容室でお客様から、『頭皮について』のお悩みをお聞きすることがとても多くなってきました。
今回は少し専門的なお話になっていますが、皮膚の構造を理解してトラブルが起きてしまう前に対策をしていきましょう。
『ターンオーバー』や『紫外線』や『酸化』がキーワードになってきます。
まずは正しいメカニズムを知ることが大切です。

1.皮膚について
2.ターンオーバーについて
3.頭皮トラブル予防
4.まとめ


 

1.   皮膚について

|皮膚の構造
皮膚は表面から、『表皮』『真皮』『皮下組織』の3つの部分に区分されます。
それぞれの役割を見ていきましょう。














1.表皮

表皮は外部刺激から肌を守るバリアの役割があります。
表皮の状態が悪くなってしまうと肌そのものに大きな影響が及びます。
表皮をさらに細かく分けると4つの層に分けられます。『角質層』『顆粒層』『有棘層』『基底層』と言います。
細胞分裂が進むことで、表皮は基底層から角質層へと押し出されていきます。そして、押し出された角質層は目に見えないアカとなって自然に剥がれ落ちていきます。
この肌の生まれ変わりのサイクルが約4週間、28日周期で行われます。
このことを『ターンオーバー』と言います。
年齢を重ねることにより、ターンオーバーが遅くなっていきます。











2.真皮

真皮はコラーゲンやヒアルロン酸から成り立っており、神経や血管が張り巡らされています。
真皮は皮膚の大部分を占めています。毛髪のみま元となる細胞はここに存在しています。
真皮は、肌のハリ・弾力のもとです。
線維芽細胞が潤いのもととなるコラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンを生み出す細胞です。
この働きは、年齢とともに低下していきます。
皮膚の弾力が失われることにより、毛根が寝てしまい髪のボリュームダウンにつながります。


























3.皮下組織

皮下組織には主に皮下脂肪が存在しており、クッション・体温調整の役割を果たしています。
脂肪を多く含んでいるため皮下脂肪組織とも言われています。

2. ターンオーバーについて

|ターンオーバーとは
ターンオーバーが正常に保たれている時は、細胞分裂により28周期で、肌が生まれ変わっている状態です。
正常にターンオーバーが保たれていると、『肌のバリア機能』が正常に働きます。
肌のバリア機能とは、外的刺激からの保護や皮膚の保湿等の働きをしています。
年齢を重ねていくと、この周期が長くなり、古い細胞が角質層に留まる期間も長くなります。
角質層が厚くなっていくことで、透明感が失われたり肌にざらつきが出たりしてきます。
ターンオーバーが乱れると、肌荒れや乾燥が引き起こされます。












ターンオーバーが乱れる要因
寝不足 タバコの吸いすぎ 過度なダイエット 栄養バランスの偏り 加齢 過酸化脂質の生成

エアコンによる乾燥 日焼け 間違ったクレンジング 皮脂分泌過剰 等

解決策
規則正しい生活を心がける 栄養バランスのとれた食事 肌を清潔に保つ エイジングケアを始める 

空調の調整 過度に日焼けしない 過酸化脂質を作らせない 出来てしまった過酸化脂質を除去する

|『過酸化脂質』とは
皮膚表面に古い皮脂が残っていると、紫外線や空気中の酸素と反応(酸化)して過酸化脂質が生成してしまいます。
過酸化脂質は、細胞にダメージを与え、ターンオーバーを乱します。
そして、皮膚のバリア機能が低下してしまいます。
頭皮に過酸化脂質が生成されてしまうと、『細毛』や『抜け毛』の原因になってしまいます。
清潔な頭皮が保たれていないと、古い皮脂が残ってしまい過酸化脂質が生成されてしまします。
正しいシャンプーの仕方はこちらhttps://www.team-style.jp/column1/entry/post-5/
家では落としきれない頭皮の汚れは、サロンケアで落としましょう。











3.   頭皮トラブル予防

|トラブル予防3つのポイント

1.清潔を保つ

適切な洗髪(シャンプー)ができていないと、頭皮トラブルにつながります。
雑なシャンプーで洗い残しがあると、過酸化脂質が生成されてしまいそれによってターンオーバーが乱れ、それによって頭皮においては『フケ』『かゆみ』『ニオイ』『細毛』『抜け毛』が引き起こされてしまいます。
また、洗いすぎもトラ物の原因となります。肌表面には『天然の保護クリーム』と言われている皮脂膜があります。この皮脂膜は、『紫外線』や『細菌』など外的刺激から皮膚を守る役割があります。洗いすぎはこの皮脂膜を取り過ぎてしまい、肌が荒れやすくなります。
『フケ』『かゆみ』『ニオイ』『細毛』『抜け毛』などの症状のある方は、頭皮ケアを始めましょう!
スキャルプケア(頭皮ケア)についてはこちら→https://www.team-style.jp/column1/entry/post-9/











2.ケア商品を正しく使用する

髪や頭皮を改善するためのケア商品が、かえって頭皮トラブルを起こす原因になっている場合があります。
まずは、用法用量を守りましょう。美容室で購入する場合は、担当美容師さんから正しい使用方法を聞きましょう。
よくあるケースをご紹介します。
まず多いのが、『つけすぎ』によるトラブルです。
お客様のお話を聞いていると、『たくさんつければ効き目が高い』と思っている方が多いようです。なんでもたくさんつければ効果が高いわけではありませんので、適切な量を守りましょう。
次に多いのが、『使用方法が適切ではない』場合です。『根元からつけるものなのか?』『毛先だけにつけるものなのか?』『肌につけても良いのか?』などなど商品によって使用方法と注意点が違います。毛先だけで良いものを地肌付近からつけてしまい、頭皮のトラブルの原因を自ら起こしてしまうこともあります。
最後に、『自分に合っていないのかな?』と思いながらも使い続けている場合です。
商品が多様化し、『どれを選んでいいのかわからない』という方が増えています。
季節や髪型や年齢によって、合う商品は変化していきます。『自分に合っていないのかな?』と思いながら、使いつずけるより『使った甲斐がある』ものを選びましょう。迷ったり悩んだりしたときは、担当美容師さんにアドバイスをもらいましょう!



3.生活習慣を見直す

生活習慣の乱れによって引き起こされている頭皮トラブルもあります。
タバコの吸いすぎ、暴飲暴食、寝不足、過度なダイエット等がターンオーバを乱し、炎症やフケの原因となってしまいます。
生活習慣を見直しただけでも、頭皮状態が改善につながっていきます。
頭皮環境のためにもバランスのとれた食事を心がけ、十分な休息をとりましょう!











4.   まとめ

|皮膚の構造を知って頭皮トラブルを予防しましょう
今回は皮膚の構造やメカニズムに少し触れながら、頭皮のトラブル予防についてお伝えしました。
私たちの皮膚は毎日細胞分裂し、生まれ変わっていきます。生活の中の色々な要因によって、このサイクルが乱れてしまいます。
ターンオーバーの乱れが、頭皮トラブルにつながります。
予防のために、『清潔を保つ』『ケア商品を正しく使用する』『生活習慣を見直す』ことから始めましょう。
頭皮のセルフチェックいついてはこちらをご覧ください→https://www.team-style.jp/column1/entry/post-8/
 

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金澤 多恵子

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